気候変動の災禍が地球をおおう現在、著者は日本の平和憲法に新たな生命を見出した。今後の安全保障をリードする憲法9条こそ、武器なき東アジアの未来をもたらす。本のサブタイトルにもなった地球温暖化をめぐるコラムや、著者が向き合ってきた東アジアをめぐる論考、2018~2019年の南北首脳会談、米朝首脳会談についても、著者だからこそ分析し得た論考を収録。 |
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武器よさらば
地球温暖化の危機と憲法九条
エマニュエル・パストリッチ=著/川瀬俊治=編 |
四六判・並製・176ページ |
定価
(本体1,600円+税) |
ISBN978-4-86249-371-2 |
2019年 7月 刊行 |
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■主要目次
Ⅰ 東アジアよ、武器よさらば
第一章 日本の「平和憲法」は「 過去」ではなく「未来」である
第二章 日本の自衛隊が世界を救う
第三章 戦争する国からの脱却―「 安保」観の変更を後押しする憲法九条
第四章 韓国は創造的役割をはたす時代に
第五章 東アジアよ、武器よさらば
Ⅱ 東アジアに向き合う
第六章 北朝鮮に向き合う
第七章 韓国に向き合う
第八章 南北対話に向き合う
第九章 中国に向き合う
第十章 日本に向き合う
Ⅲ「 統一」に向かう朝鮮半島と「崩壊」に向かうアメリカ
第十一章 「 統一」に向かう朝鮮半島
第十二章 「崩壊」に向かうアメリカ
日本の若者に―あとがきに代えて……エマニュエル・パストリッチ |
Emanuel Pastreich…1964年、アメリカ生まれ、環境問題、国際関係、技術の社会に対する影響を研究するシンクタンク「アジアインスティチュート」所長、韓国天安市所在の地球経営研究院長。イエール大学卒業、台湾国立大学、ソウル大学などに留学、東京大学大学院総合文化研究科修士修了,ハーバード大学東アジア言語文化研究科博士修了。イリノイ大学、慶煕大学教員など歴任。ソウル在住。
かわせ・しゅんじ…1947年、三重県伊賀市出身。奈良新聞記者をへて1999年まで解放出版社職員、現在フリージャーナリスト。著作『夜間中学設立運動̶奈良からの報告』(たいまつ社)など。編者『琉球独立は可能』(解放出版社)、「セウオル号沈没事件と原発輸出」(『現代思想』9
月号)など。聞き手として『朝鮮半島 未来を読む 文在寅・金正恩・トランプ、非核化実現へ』(金光男著、東方出版)ほか。 |