会社を、いろいろな願望や個性をもった人びとが集まり、日常生活を送っている「共同体」としてとらえ、学際的視点からその諸相を説き明かす。 |
国立民族学博物館の共同研究にルーツをもち、経営学、人類学、社会学、宗教学、経済学、民俗学などの学際的視点で4半世紀にわたって深められてきた「経営人類学」初のテキスト。 |
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テキスト経営人類学
編集代表 中牧弘允・日置弘一郎・竹内惠行 |
B5判・並製・210ページ |
定価
(本体2,000円+税) |
ISBN978-4-86249-366-8 |
2019年 6月 刊行 |
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序章 経営人類学の基礎知識
文化共同体としての会社/文明と企業/会社制度/関係としての会社/理念と秘密
第1章 「会社」とは何か?
カネ/公共性/宗教性/共同性/永続性/事業承継
第2章 会社に入る
就職活動とキャリアデザイン/ビジネスマナー/入社式/新入社員歓迎会 ほか
第3章 サラリーマンのハレとケ
川柳に探る仕事と余暇/社食/企業スポーツ/コンパとコンペ ほか
第4章 人と組織のつながり
職場の「上と下」「横と横」「斜め」/やる気が「ある」「無い」「沸く」 ほか
第5章 会社は何をしているのか?
ものづくり/あきなう/おかねは動く/情報の進化/会社の責任 ほか
第6章 異文化(まれびと)との接点
統計で見る海外進出企業/日本的経営の現地化/職場のグローバル化/海外日系企業で働く現地従業員/外国人が日本ではたらくということ ほか
第7章 日本の経営者像
企業家精神/創業者/リーダーシップ論/東アジアのリーダー像/三傑論/カリスマの継承
第8章 「サラリーマンはつらいよ」
会社を勤めあげる/サボリーマンと窓際族/企業倫理の臨界/内部告発 不祥事の萌芽から/ 過労死と新型うつ ほか
第9章 退社、転職、独立
社縁共同体からの離別/退社後のアイデンティティ/巣立ちとしての独立/定年① 長の卒業 ほか
第10章 会社と会社員を祀る
会社員と葬儀/会社墓/社葬/企業博物館/創業の聖地/会社と地域の祭祀
第11章 未来の仕事と会社の行くえ
機械と人間の歴史/仕事仲間としてのロボット/人工知能と仕事の未来/コミュニティ ほか
第12章 会社の中の男と女
職業・職務のジェンダー化/会社の人事評価と女性/働き方の多様化/女性のキャリア/仕事と男性性の多様性/会社の中の多様性
コラム13本
★参考文献15頁は関連書籍の書誌一覧 |