法然上人の御誓言の書『一枚起請文』を、上人の御法語を通してやさしく解き明かす。常随給仕の愛弟子源智上人の生涯を、新発見の資料を駆使し、師弟関係のうえでとらえる。お念仏の道、浄土の法門を明かした好著。 |
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一枚起請文のこころ
新装版
藤堂 恭俊 著 |
四六判・上製・228ページ |
定価
(本体2,000円+税) |
ISBN978-4-86249-290-6 |
2017年 7月 刊行 |
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■主要目次
口絵 ◉法然上人御真筆『一枚起請文』
◉源智上人御真筆『造阿弥陀如来立像願文』
序の章 経典と同格視される『一枚起請文』̶今にこだまする告白の真実
第一章 『一枚起請文』の背景
一 『一枚起請文』をめぐる師と弟子
染筆にいたる事情とその前後/勢観房源智上人のご業績/勢観房源智上人のご生涯
二 『一枚起請文』の伝承とその類本
第二章 『一枚起請文』の本意
序 『一枚起請文』の内容区分と題号
仮名法語としての『一枚起請文』/『一枚起請文』の内容区分/『一枚起請文』という題号
一 別解・別行者の説き行う念仏
観念の念にも非ず/念の心を悟りて申念仏にも非ず
二 法然上人の主唱される念仏の肝要
名号に具わる深勝性と平等性/称名する人が具えるべき用心/称名念仏の目的としての「往生」
三 念仏者の上におのずから具わるもの
念仏者の心づかいのありさま/念仏者の具えるべき態度
四 釈迦・弥陀二尊に近いをたて証を 請う
五 智者の振舞いなく、ひたすら念仏すべし
六 究極の意志の表明
結びの章 未来を今に生きる『一枚起請文』
未来を今に生きる/呼べばこたえる
年譜̶法然・源智を中心として |
とうどう・きょうしゅん…1918年和歌山県田辺市生まれ。1944年大正大学研究科修了。浄土宗大本山増上寺第86世法主、佛教大学名誉教授。2000年遷化。著書に『無量寿経論註の研究』(佛教文化研究所)、『國譯一切経
和漢撰述部 諸宗部5「無量寿経優婆提舎願生偈並註」』(訳・校訂、大東出版社)、『法然上人研究 第1巻(思想編)』(山喜房佛書林)、『一紙小消息のこころ』(東方出版)、『法然上人のみ心をいただく』(浄土宗)ほか。 |
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