京都から大阪から、聖地高野山へ。
高野街道とはこの高野山へ向かう参詣道、信仰の道である。長い歴史の中で、信仰と物流の道として発達した近畿の南北縦貫道。かつての旅人と同じように歩いてみれば、今まで気づかなかった街道の名残、人々の信仰や地域の歴史と文化が発見できる。
風光を楽しみ、歴史にふれる「現代版独案内」。歩くからこそ見えてくるものがある。 |
写真235点・絵図57点・地図55点収載 |
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高野街道を歩く
森下惠介 著 |
A5判・236ページ 並製 |
(定価 2,800円+税) |
ISBN978-4-86249-442-9 |
2023年 7月 刊行 |
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■主要目次
目次
はじめに
一 東高野街道――京都から河内を南へ
京都から淀、八幡へ(鳥羽街道)
八幡から洞ヶ峠へ 洞ヶ峠から郡津へ
郡津から星田へ 星田から打上へ
打上から四條畷へ 四條畷から野崎へ 野崎から石切へ
石切から瓢簞山へ 瓢簞山から恩智へ 恩智から安堂へ
安堂から古市へ 古市から富田林へ 富田林から錦織へ 錦織から長野へ
二 西高野街道――堺から東南へ
堺から福町へ 福町から長野へ
三 中高野街道――大阪から平野を通って南へ
平野から喜連、瓜破へ
三宅から松原へ
松原から美原、狭山へ
狭山から楠町へ
四 下高野街道――四天王寺を出発
天王寺から田辺へ
田辺から布忍、狭山へ
五 高野街道――長野から橋本へ
長野から天見へ
天見から紀見峠へ
紀見峠から橋本へ
六 奈良街道・中街道・和歌山街道――京都から奈良を経て橋本へ
京都から伏見へ(奈良街道、伏見街道)
伏見から宇治へ(古奈良道・宇治道)
伏見から長池・玉水・木津へ(奈良街道)
木津から奈良へ(奈良街道)
奈良から二階堂へ(中街道)
二階堂から田原本へ(中街道)
田原本から八木へ(中街道)
八木から五條へ(中街道)
五條から橋本へ(和歌山街道)
七 京大坂道――橋本から高野山へ
橋本から学文路へ
学文路から河根へ
河根から神谷、極楽橋へ
極楽橋から不動坂をへて女人堂へ
高野山
町石道
あとがき
参考文献/地図一覧
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前書きなど
高野街道と呼ばれる街道は、都である京都から生駒山西麓を南へ河内国を縦断して高野山をめざす「東高野街道」、堺から東南へ行く「西高野街道」、大阪から平野を通って南へ向かう「中高野街道(上高野街道)」、大阪天王寺から南に向かう「下高野街道」がよく知られており、これらはすべて大阪府内を通過している。下高野街道は狭山で中高野街道と合し、中高野街道は西高野街道に合した後、河内長野で東高野街道とも合してひとつの「高野街道」となり、和泉山脈の紀見峠を越え、紀ノ川を渡って、高野山に通じていた。また、古くは京都からは、奈良を経由、奈良盆地を縦貫し、吉野川(紀ノ川)筋へ出る道も利用された。この道は奈良時代以前の南海道であり、沿道の巨勢谷、宇智野、真土山などを詠った万葉歌も数多い。「はじめに」より |
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もりした けいすけ…1957年奈良県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。元奈良市埋蔵文化財調査センター所長。現在、奈良県立橿原考古学研究所共同研究員・山の考古学研究会会長・京都橘大学非常勤講師。編著書に『今昔奈良名所』(奈良新聞社、2017)、『吉野と大峰
山岳修験の考古学』(東方出版、2020)、『大和の古墳を歩く』(同成社、2020)など。 |
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