浄厳和尚の全業績を初めて集大成した史料集を新装復刊 |
浄厳に関するあらゆる典拠史料を整理してその生涯と業績を編年体で綴り、あわせて、伝記・著述目録等の主な史料類を新たに校訂を加えまとめる。巻末「著述目録」に、「延命寺相承安流聖教奥書集」を収録。浄厳は、慈雲尊者と並び称される江戸中期の高僧で、河内国の出身。真言宗の再興、戒律復興、民衆教化をはかり、延命寺を創建。実際、道俗への授戒は60
万人を超えるといわれる。また、徳川将軍綱吉をはじめ、諸侯の帰依を受け江戸湯島に霊雲寺を建立し、関東の拠点とした。 |
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浄厳和尚伝記史料集
上田 霊城 編著 |
A5判・上製・396ページ |
定価
(本体10,000+税) |
ISBN978-4-86249-375-0 |
2019年 10月 刊行 |
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■主要目次
序……………小田慈舟
序志…………中川善教
律僧と庶民…五来 重
解説 真言密教史上における浄厳の位置……上田霊城
年譜史料
寛永十六年(1639)~享保十六年(1731)
伝記
伝記解題
浄厳大和尚行状記
浄厳大和尚年譜艸稿
霊雲開基妙極大和尚伝
苾芻浄厳伝
江戸霊雲寺沙門浄厳伝
著述目録
延命寺相承安流聖教奥書集
浄厳和尚著述目録 |
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うえだ・れいじょう…1928年(昭和3年)和歌山市生まれ。51年高野山大学仏教学科卒業。河内長野市延命寺名誉住職。編著書に『改訂 真言宗事相概説 四度部』『改訂 真言宗事相概説上下』『秘蔵記講要』『理趣経講録』等。論文に「浄厳の密教思想」(密教文化109)、「新安流成立過程の研究」(密教文化136・137)、「浄厳の「大日経疏」解釈について」(印仏研45)など。 |