初期大乗仏教から密教へ、陀羅尼思想の展開を跡づける論集。大乗仏教の巨視的研究を通して、密教の成立をより実証的に解明する。著者の数多くの論文の中から陀羅尼思想を究明する代表的な論文9編を選び再構成した。46歳で早逝した著者の遺稿集、30年ぶりの新装復刊。 |
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陀羅尼思想の研究
新装版
氏家覚勝 著 |
A5判・上製・208ページ |
定価
(本体3,500円+税) |
ISBN978-4-86249-287-6 |
2017年 6 月 刊行 |
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■主要目次
Ⅰ 念仏より陀羅尼へ
念仏より陀羅尼へ
初期大乗経典の親近善知識
聞持陀羅尼について-陀羅尼の原意とその展開
Ⅱ ダーラニー説
多聞の熏習としてのダーラニー説
護法と総持
大集経における陀羅尼の研究
法師を守護するもの
Ⅲ 陀羅尼から真言陀羅尼へ
初期密教の解脱観
毘盧遮那仏の説法
略歴
主要著作目録 |
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うじけ・かくしょう…1938年徳島県生まれ。1965年大谷大学大学院修了。1970年より2年間ネパールに留学(文部省派遣)。1979・1982年インド・ラダック、スピティ地方においてチベット仏教の調査。高野山大学文学部教授。1985年遷化。
著書に『陀羅尼の世界』(東方出版)、『仏教思想8 解脱』(共著、平楽寺書店)、『講座大乗仏教2 般若思想』(共著、春秋社)ほかがある。 |
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