タチソとは、高槻(タカツキ)地下(チカ)倉庫(ソウコ)の頭文字を取った陸軍の暗号。1944 年秋から1945 年8月にかけて、大阪・高槻市の北部、北摂山系に掘られたトンネル群で、最初は陸軍地下司令部、その後地下工場として掘られたが、敗戦で中断。直後に資料等が焼かれたため、タチソの全容は今もって不明のままである。70年を経て風雨にさらされ、崩壊が進みつつあるトンネルの現状写真(カラー)と、アメリカ国立公文書館で発見されたタチソに関する写真(モノクロ)で構成。 |
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消えていく戦争
70年目のタチソ
高槻「タチソ」戦跡保存の会 編
橋本学 写真 |
A4変形・並製・47ページ |
定価
本体1,200円+税 |
ISBN978-4-86249-256-2 |
2015年 8月 刊行 |
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■目次
タチソ・トンネル群の全景
第1トンネル群
第2トンネル群
第3トンネル群
第4トンネル群
敗戦当時の第1トンネル群
「タチソ」関連年表 |
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高槻「タチソ」戦跡保存の会…1990年4月、戦争の愚かさを伝えるためにタチソ・トンネル群を保存したいと望む市民が集まり、結成された。高槻市民を中心に会員数約200人。年に10数回のトンネル案内などの活動を続けているが、トンネルの崩落が進むに従い、現在では内部への案内が困難になりつつある。
はしもと・まなぶ…1971年京都市生まれ。大阪ビジュアルアーツ写真学科卒業。幼い頃よりカメラを手にする。30歳前にして偶然、写真の世界に引きこまれ、アシスタントなどを経て、ほどなくフリーランスのカメラマンとなり広告写真撮影を中心に現在に至る。地元高槻では高槻jazz
street を2000 年より撮り続けている。釣りと酒と自然を愛す、自然派カメラマン。高槻市在住、国内外問わず精力的に活動中。 |
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