旅する版画家が、独自の発想と経験で会得した技法をもとに、綿密な現地取材によって生み出した版画芸術の数々。その製作過程と、背景にある故郷や旅の途上を万感交々に綴る。口絵カラー作品24ページ。本文中にも作品を多数収録(モノクロ)。 |
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にっぽん版画紀行
片桐 昌成 著 |
B5判・並製・165ページ |
本体2,800円+税 |
ISBN978-4-86249-162-6 |
2010年 6月 刊行 |
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■主要目次
口絵(カラー)
第一章 ふれあい 飛鳥川沿いの文化財 南魚沼ふれあい
第二章 災 害 深き山河の施設 森林と緑の回廊 ひょうご安全の日 新潟県中越地震
第三章 ふるさと 鈴木牧之『北越雪譜』 直江兼続のふるさと 聖徳太子の道を巡る
第四章 旅 石川啄木『一握の砂』 林芙美子『放浪記』
川端康成『雪国』
終 章 木版画の技法
参考文献 |
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かたぎり・まさなり…1935年新潟県塩沢町(現南魚沼市)生まれ。’52年木工所の廃材で木版画の習作を始め読売新聞にカット版画投稿。’55年田村孝之介洋画研究所に入所。この頃より美術団体展覧会、海外展に出品。’64年関西版画連盟の創設に加わる。美術団体展覧会に全51回出品。’75年より各地で木版画の個展を開く。2000年木版画による地図の制作に着手。’02年NHKテレビより地図作品の取材を受け、放映される。’10年関西版画連盟代表に就く。現在、奈良に工房を置き在住。趣味は囲碁。 |