■日中交流1400 年記念国際シンポジウムの記録 |
古代日本にもたらされた大陸文化鑑真、吉備真備をはじめ海を渡った人たちが日本の政治・学問・芸術等に与えた影響と当時の航海や大阪湾の港の様子などを考究する。 |
万里の波濤を乗り越えて大陸に押渡るのはまさに命がけでしたが、それにもまして、西の彼方、海の向うの文化への憬れと、それをとり入れて新しい文化を築こうとする意欲に燃え立っていた時代でした。その遣唐使らのたのみとしたのが住吉の神でありました。
(真弓常忠「遣唐使と住吉大社」より) |
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遣隋使・遣唐使と住吉津
住吉大社 編 |
A5判・上製・236ページ |
定価 本体2,400円+税
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ISBN978-4-86249-113-8 |
2008年 5月 刊行 |
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■目次■
発刊によせて 四天王寺執事長 森田俊朗
遣唐使と住吉大社 住吉大社宮司 真弓常忠
【特別寄稿】中日友好は妨げられない歴史潮流 蒋立峰
第Ⅰ部 海を渡った人たち
日本に骨を埋めた鑑真 王 勇
唐に渡った人々 東野治之
遣隋使と海の道 和田 萃
遣唐使の船とその航海 上田 雄
遣唐使船 松木 哲
【国際シンポジウム】日中交流一四〇〇年
第Ⅱ部 唐来文化の日本化
円仁伝における赤山明神関連記事の変遷 畑中智子
古代における雅楽の受容 南谷美保
『懷風藻』における唐風漢詩の影響 吉田扶希子
『天地瑞祥志』に載る呪符 水口幹記
遣唐使と書芸の進化 高井道弘
【特別寄稿】祝詞「遣唐使時奉幣」について、
古来の誤解を正し、難波津の位置と成立時期を確定する
田中 卓 |