大阪御堂筋、新世界、京都駅前、神戸三宮、奈良の東大寺…。関西のあちこちに出没し、しゃがんだり寝転んだりしながらシャッターを押して街を切り撮り、ピリッとした一文をそえる。そうして出来上がったフォトエッセイ81編。 |
前作『東京遺跡』から5年。猫とカメラと旅するように東から西へと移り住む。日々路上で寝ころがり、日常に落ちている情景を「遺跡(ルインズ)」と名付ける。
美味しいお茶を飲んだときのような読後感。
どうぞ、ご笑味ください。 |
|
関西ルインズ
石津昌嗣著 |
A5判・並製・191ページ |
定価 本体1,600円+税 |
ISBN978-4-86249-105-3 |
2008年 4月 刊行 |
|
◉初出
「関西ruins(遺跡)」産經新聞(金曜朝刊)2006年4月~2007年10月まで連載。「詩・子ども時間」讀賣新聞2007年8月14日~18日連載を加筆修正。 |
|
|
雨の川に水鏡私無し |
増殖する自由の笑神 |
|
公衆猫電話慕情 |
|
いしず・まさし…1963年広島生まれ。武蔵野美術大学卒業。三年間の海外放浪生活を経て、写真と執筆に携わる。著書に『月とキャベツ』(写真集・ぶんか社)、『モメントインピース』(小説集・リトルモア)、『東京遺跡』(写真小説集・メディアファクトリー)、『道草者-moment
inpeace』(写真集・求龍堂)、『あさやけのひみつ』(絵本・扶桑社)、『のら道』(写真絵本・アートン)がある。 |