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心療内科が対象とする疾患はストレス関連身体疾患(ストレスが要因となっているからだの病気)です。心療内科に対する誤解と偏見を解き、真の心療内科とは何かを示す。患者さんの病気の部分だけを診るのではなく、身体や心、社会や環境、スピリチュアリティを含めた全人的医療の実際を紹介。 |
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いのちの科学を語る……5
いのちの医療
中井吉英 著 |
四六判・ソフトカバー・200頁 |
定価1,575円
(本体1,500円+税)
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ISBN978-4-86249-089-6 |
2007年 11月 刊行 |
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第1章 泉のささやき̶̶心療内科との出会い
1 心療内科とは̶「心身一如」の全人的医療
2 「システム」を治さなければ、病気は治らない̶慢性痛、生活習慣病の問題
第2章 渓流のせせらぎ̶̶人間全体を診る
1 どのように診察、治療していくか̶胃潰瘍の患者さんを例に
2 人間の五感を総動員して症状を診る̶内科的診察の実際
第3章 大河のたゆたい̶・̶医療のあるべき姿へ
1 患者さんを受け止め、支えていく̶一般心理療法について
2 医師の物語、患者の物語̶ナラティブということ
3「. 人間中心の医療」への道̶「医学」と「医療」のはざまで
第4章 海原へ、そして空へ̶・「いのち」の深みと広がりに触れる
1 人生の四季に応じた生き方̶ライフサイクルを考える
2 「生命」から「いのち」へ̶スピリチュアリティへの気づき |
なかい・よしひで…1942年京都市生まれ。関西医科大学心療内科学講座教授・日本心身医学会理事長・医学博士。’69年関西医科大学卒業、同大学大学院医学研究科入学(内科学専攻)。
’72年九州大学医学部心療内科入局、助手を経て、’83年同講師。’86年8月同大学退職。9月より関西医科大学第一内科学講師、助教授を経て、’93年関西医科大学第一内科学講座教授、2000年同大学心療内科学講座教授、現在に至る。
専門は心身医学、消化器病学、疼痛学、医療行動科学。
著書に、『香りでこころとからだを快適に』(オフィスエム)、『心療内科初診の心得』(三輪書店)、『慢性痛はどこまで解明されたか』(昭和堂)、『現代診療内科学』(
永井書店)ほか多数。 |