東京ジャイアンツ
北米大陸遠征記


永田陽一 著

ISBN978-4-86249-076-6


十二年にわたる調査を集大成した労作
1935年、日本のプロ野球が海を渡った。
  アメリカ、カナダ、メキシコで行なわれた全109試合を詳細に追跡。選手たちの活躍ぶり5か月におよぶ行程を明らかにし、当時の日米野球事情と彼らが背負っていた意義を哀歓こめて描出する。

監督◇三宅大輔/選手◇沢村栄治・スタルヒン・苅田久徳・田部武雄・水原茂ほか
東京ジャイアンツ北米大陸遠征記

永田陽一 著
A5判・ハードカバー・486頁
定価5,250円
(本体5,000円+税)
ISBN978-4-86249-076-6
第1章 日本プロ野球団の創設まで
第2章 遠征はじまる 横浜―ホノルル―サンフランシスコ
 いざ、アメリカへ/太平洋上の練習/ニックネームはジャイアンツ/ほか
第3章 遠征第1期 北部・中部カリフォルニア
 米国本土での日米プロ初対戦/グラウンド上での異文化衝突/不思議な写真2枚/韋駄天田部、天才苅田/快投スクールボーイ沢村/巨人選手をねらうコーストリーグ/たまってきた疲労/噂のジョー・ディマジオ登場/ほか
第4章 遠征第2期 南カリフォルニア
 ロサンゼルスへウェルカム/はじめてのナイター/黒人大投手サッチェル・ペイジ/人種統合プロ野球リーグ/遠征第一目的は達成できたか/一世、二世の歓迎ぶり/日米親善バーベキュー/ほか
第5章 遠征第3期 西北部
 列車水洗トイレ事件/スラッガー堀尾の本塁打数 セントラリア/2日間、520キロ、3試合/過密スケジュールと投手の駒不足/日曜はダメよ バンクーバー/「日露戦争以来の熱狂ぶり」/ほか
第6章 遠征第4期前半 北アメリカ大陸を東へ
 巡業野球チームの時代と鉄道の発達/町をあげての歓迎/巨人に託す日系人の願い/ジャップ巨人/不満だらけのホテル泊/北米遠征の経済的失敗/大恐慌と大リーグのナイター採用/黒人野球の実力/バット会社社長のお礼/“GM対フォード”競争の狭間で/ベーブ・ルースの祝福/ほか
第7章 遠征第4期後半 北アメリカ大陸を西へ
 巡業チームを巡る策謀/オーガナイズド・ベースボールと東京巨人/日没コールド勝ち/カナダの鉄道と米加野球交流/ホームシックも吹っ切れて/「メシものどへはいらネーヤ」/伝説のタイ・カッブ/ほか
第8章 ハワイ
 「沢村、用意せよ」/日系人期待のハワイ戦/心、ハワイにあらず/5か月ぶりの横浜港/ほか
第9章 日本プロ野球とは 
永田陽一(ながた よういち)= 1950年福岡生まれ。大阪大学法学部卒業。ペンシルベニア大学MA。野球史研究。主著:『ベースボールの社会史 ジミー堀尾と日米野球』東方出版、1994年。
1989年以来、Total Baseballに“Japanese Baseball”をJohn B. Holwayと共同執筆。
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