目の前の風景から歴史を探り出す |
奈良・大和の様々な場所で、目の前に広がる風景を歴史の現場として捉えたときに立ち上がってくるイメージを語る。立体的で、体感的な歴史へといざなう、日本文化を再考するための避けがたい旅路。写真・図版多数収録。 |
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古代の風景へ
千田 稔 著 |
四六判・上製・192ページ |
定価2,100円
(本体2,000円+税)
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ISBN978-4-86249-075-9 |
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■主要目次
第一章 周濠と聖水̶̶卑弥呼
第二章 孤高という存在感̶̶厩戸皇子
第三章 神の領域̶̶飛鳥
第四章 「発見」された土地
第五章 宇宙の表現̶̶飛鳥の壁画古墳
第六章 「直」という違和感̶̶藤原京
第七章 「栄華」を見せる̶̶宮都論の新視角
第八章 語部の景象(スケープ)̶̶『死者の書』の折口信夫
第九章 排除の影̶̶光仁天皇とその周辺
第十章 常世という幻景
関連文献
初出一覧 |
せんだ・みのる…1942年奈良県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程を経て、追手門大学助教授、奈良女子大学教授を歴任。現在、国際日本文化研究センター教授、奈良県立図書情報館館長。受賞=浜田青陵賞、日本地理学会優秀賞、奈良新聞文化賞。著書に『亀の古代学』(共編、東方出版)、『地球儀の社会史』(ナカニシヤ出版)、『伊勢神宮--東アジアのアマテラス』『飛鳥--水の王朝』(中公新書)、『平城京の風景』(文英堂)、『古代日本の王権空間』(吉川弘文館)、『地名の巨人
吉田東伍--大日本地名辞書の誕生』『海の古代史』(角川書店)など多数。専攻は歴史地理学。 |