植物と昆虫たちの不思議な交信。 |
匂いによるコミュニケーションと相互作用の仕組みを平易に紹介、
生物間の多様な関係性の世界へ案内する。 |
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虫と草木のネットワーク
いのちの科学を語る……3
高林純示﹇著﹈ |
四六判・ソフトカバー・172頁 |
定価1,575円
(本体1,500円+税)
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ISBN978-4-86249-066-7 |
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はじめに――虫と草木のネットワークから見る生物多様性
第1章 化学生態学への招待
1. 虫たちのシグナル
2. フェロモンによる伝達、その応用
3. 虫たちの生態と化学物質
第2章 植物と害虫と天敵の不思議な関係
1. 植物の「SOS」信号
2. 天敵を呼ぶ匂い
3. 匂いのメカニズム
4.実験室から野外へ
第3章 虫たちの多様なネットワーク
1. 匂いと産卵選好性
2.昼と夜の植物の匂い
3. 植物間の害虫警報
第4章 持続可能な農業技術の開発へ
1. 遺伝子組み換え技術の可能性
2.天敵利用で農薬を減らす |
たかばやし・じゅんじ…1956年神戸市生まれ。京都大学生態学研究センター教授・農学博士。1980年京都工芸繊維大学繊維学部卒業、1986年京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学。京都大学農学部付属農薬研究施設助手、オランダ農科大学ワーゲニンゲ
ン研究員、京都大学農学研究科助教授を経て現職、現在に至る。
著書に、『寄生蜂をめぐる三角関係』(共著、講談社)、『共進化の謎に迫る』(共著、 平凡社)、『植物が未来を拓く』(共著、共立出版)、『生物多様性科学のすすめ』(
共著、丸善)、『プラントミメティックス』(編集委員・共著、NTS)等。 |