3トンの特殊爆弾を載せた 幻の特攻作戦 戦況回復をあせった陸軍指導部の暴挙によって犠牲になった特攻隊員たちの太平洋戦争末期を描く。
陸軍の命運をかけたさくら弾機は、鹿屋と大刀洗飛行場から、キ67重爆特攻ト号機とともに出撃した。敵機動部隊の空母、大型戦闘艦撃沈が期待されたが、結局、戦果が確認されないまま敗戦になってしまった。(中略)設計上にも無理な点が多く何度も事故を起こし、欠陥機だったという指摘もある。 (「まえがき」より)
林えいだい(はやし・えいだい) 1933年福岡県生まれ。早稲田大学文学部中退。ノンフィクション作家。ありらん文庫主宰。 主著=『松代地下大本営』(明石書店)、『清算されない昭和−朝鮮人強制連行の記録』( 岩波書店)、『台湾第五回高砂義勇隊』(北九州中国書店)、『台湾植民地統治史−山地原住民と霧社事件・高砂義勇隊』(ありらん文庫)、『異郷の炭鉱−三井山野鉱強制労働の記録』(海鳥社)、『夜香花−兵士・庶民の戦争資料館』(燦葉出版社)、『台湾の大和魂』(東方出版)、『特攻日誌』(編著、東方出版)ほか多数。
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