明治から大正・昭和期と、拡大する大都市大阪の近郊で、近代河内の町村は都市化、工業化、商業化がすすみ、その社会的風景や人びとの暮らしは激変していく。
大都市の発展と近郊農村の変貌を、相互関連の中にとらえて時代の動きを明らかにする。 |
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大阪河内の近代
大谷 渡 著
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四六判・ハードカバー・254頁
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定価2,625円
(本体2,500円+税)
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ISBN978-4-88591-775-2 |
2002年 4月 刊行 |
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■主要目次
第一章 大阪市の膨張と東大阪
近郊農村の変貌/住民の生活と娯楽
第二章 新宗教運動の展開と東大阪
生駒の民俗宗教と都市民/天理教・金光教・ひとのみち
第三章 昭和恐慌下の松原村・天美村の行財政
不況の深化/松原村の財政/農村経済更正運動
第四章 松原地方の住民と生活
村々の風景の変遷/戦時下の町村/松原市域への空襲
第五章 松原地方の学校
小学校から国民学校へ/専門学校と中等学校
第六章 富田林地方の戦前・戦中
不況と富田林/戦争と富田林
索 引 |
大谷 渡(おおや・わたる)…1949年奈良県生まれ。関西大学文学部教授。関西大学大阪都市遺産研究センターリーダー。日本近現代史専攻・博士(文学)。関西大学文学部卒業、関西大学大学院修士課程修了。著書に、『管野スガと石上露子』『天理教の史的研究』『北村兼子
炎のジャーナリスト』『台湾と日本 激動の時代を生きた人びと』『看護婦たちの南方戦線 帝国の落日を背負って』があり、編書に『石上露子全集』(いずれも東方出版)がある。
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