追悼・法頂和尚 3月11日、ソウル・吉祥寺にて入寂。享年78歳 |
僧侶であり、エッセイストとしてよく知られている法頂和尚のロングセラー『無所有』と『立っている人』の中から著者自選のエッセイを収録。法頂和尚は韓国江原道の電気もない小さな村で、薪を拾い、畑を耕しながら、清貧の道を求め、一人暮らしていた。 |
韓国で1976年に刊行されて以来370万部販売のロングセラー。 |
◉朝日新聞4月10日(土)夕刊に追悼記事掲載で 大反響! 問い合わせ殺到
◉五木寛之氏も自著で絶賛! |
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無所有
法 頂 著/金 順姫 訳 |
四六判・上製・252ページ |
定価1,680円
(本体1,600円+税)
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ISBN978-4-88591-743-1 |
2001年 9月 刊行 |
2刷 |
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■目次より
復元された仏国寺/私の趣味は/読書に季節はない/無所有/人生の終末に照明を/東洋と西洋の観点/忘れ得ぬ人/前もって書く遺書/沈黙の意味/神の都ソウル/本来無一物/生き残った者/仏教の平和観/あまりにもひどすぎる/蚊の話/空っぽの庭/声なき声/暗黙の約束/ほか |
彼は伝統信仰からほとんど絶縁した現代の思想市場に、新しい服を着せた仏教の精神を引っ張り出した布教師でもある。彼の随筆は大部分短く、日常の断想ないし世俗雑事に関する随感であるが、私たちに大切なのは、この片鱗を通して新しく見つけ出す仏教の現代的な姿である。
金炳翼「法頂論」より(本書所収) |
訳者・金 順姫(きむ・すんひ)…大阪市生まれ。関西学院大学文学部卒業。韓国外国語大学大学院にて修士、博士課程終了。東洋大学にて『源氏物語研究』で博士学位取得。韓国外国語大学通訳翻訳大学院講師を経て、現在ソウル大学語学研究所講師。 |