どや、どや、どや
絵のみち食のみち奮闘記
洪性翊 著 川瀬俊治[聞き手]

ISBN978-4-86249-381-1
1956年、生野・猪飼野生まれ。父母は生野コリアタウンで徳山商店を始めた。在日コリアンとして差別に抗して生きてきた歴史、朝鮮文化としての食、美術への道等、日韓朝をまたぎ活動してきた「在日」三世の半生を語る。口絵カラー作品16頁。
どや、どや、どや
絵のみち食のみち奮闘記

洪性翊 著 川瀬俊治[聞き手]
A5変形判・上製・295頁
定価
(本体2,000円+税)
ISBN978-4-86249-381-1
2019年 12月 刊行
■主要目次
第一章 わたしの原点
 
1 父母を、わたしを語る/ 2 済州四三とオモニとアボジ/ 3 少年時代―御幸森神社に抱かれて
第二章 朝鮮学校時代
 
1 朝鮮名と日本名/ 2 朝鮮初級学校で学んだこと/ 3 中高校時代―なぜ荒れたのか/4 危機一髪からの生還
第三章 連作「祈り」の誕生
 1 評価を受けた美術教育―福井で教師生活スタート/ 2 大阪市立美術研究所で絵画修行七年間/ 3 ロッテミュージアムで初の個展
第四章 「トックの徳山」韓国での展開
 1 韓国でお好み焼き店を始めて/ 2 最初の試練が活路を開く/ 3 人生最大の危機―倒産寸前に立たされて/4 韓国海苔工場稼働と共和国への冷麺工場建設計画/ 5 企業買収と増資
第五章 夢を追う
 
1「在日美術館」実現の夢/ 2 一部上場の夢に向かって/ 3「祈り」から「生きる」へ
補遺 その1「オールドカマー」と「ニューカマー」
補遺 その2「トックの徳山」の原点―手押し車にトックを乗せて
 コラム
  1 猪飼野/ 2 生野コリアタウン/ 3 高麗美術会/4 食は思想  
ホン・ソンイク…1956年大阪市生野区の旧猪飼野で生まれ育つ。大阪市内の朝鮮初級、中級、高級学校、朝鮮大学師範教育部美術科を卒業。教員生活を経て、大阪市立美術研究所を修了。87年に「外国」籍作家では初めて太平洋美術展で太平洋美術会賞、88年文部大臣賞を受賞、89年、韓国ソウル市のロッテミュージアムに招聘され個展開催、90年安井賞候補となる。98年~2007年(株)徳山物産代表取締役、現在会長。絵画制作は99年に断念したが、2008年から20年の沈黙を破り再開している。
かわせ・しゅんじ…1947年、三重県伊賀市出身。奈良新聞記者をへて1999年まで解放出版社職員、現在フリージャーナリスト。著作『夜間中学設立運動̶奈良からの報告』(たいまつ社)など。編者『琉球独立は可能か』(解放出版社)、「セウォル号沈没事件と原発輸出」(『現代思想』9 月号)など。聞き手として『朝鮮半島 未来を読む 文在寅・金正恩・トランプ、非核化実現へ』(金光男著、東方出版)ほか。
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