前著『戦争と平和の「解剖学」』から10 年。戦争が起きるメカニズムを理論で理解し、防止策を考えるという新たな試みを継続・充実させた書。
なぜ戦争が起こるのかを知れば、戦争を防ぐこともできる。あわせて戦後70 年のいま、体験を未来へつないでいくための方法論も提示する。世にはびこる古い「戦争宿命論」を打ち破る。 |
| 付録「市民のための平和学講座」10講 |
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脱戦争 宿命論からの「解放学」
常本 一 著 |
| A5判・並製・134ページ |
定価
本体1,000円＋税 |
| ISBN978-4-86249-254-8 |
| 2015年 8月 刊行 |
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はじめに
「戦争解剖学」講座Ⅰ ～戦争神話にだまされないために～
三つの戦争神話／戦争の解剖図／量と質の法則／人間は本能を持た ない？／科学と道徳の混同／筆者の思想的立場／ローレンツの攻撃性優位論／攻撃性と抑制力のバランス／ローレンツは正しいのか？／本能の民主議会／友愛という院内会派／戦争の発明のメカニズム／個人のケンカと国家の戦争／軍備ラインによる質的変化／戦争の徹底的解剖／戦争の進化／戦争の魔力の原因／第四の戦争神話／社会レベルの戦争肯定論／思想革命が必要
「戦争解剖学」講座Ⅱ ～戦争の原理を知り、現代の戦争を読み解く～
戦争解剖学の登場／クラウゼヴィッツの絶対的戦争／戦争解剖学の概念図／9・11は新しい戦争？／戦争解剖学の可能性／テロの四大原型／グローバル化のなかの9・11／9・11は内戦？／地球的規模の帝国／地球国家の市民／地球市民の宗教／人の痛みのわかる学問／地球市民宗教の霊性／魂の知能指数／日・韓・中の若者の本音／単純な「未来志向」の罪／プライドのもち方／自己達成的予言／「語り継ぎ部（べ）」とは何か／語り継ぎ部の方法論／ミラーイメージ／両民族は本当の兄弟
脱戦争の平和学へのいくつかの疑問……蘇在斗
─本書の内容にふれながら
『脱戦争』の著者からの返答
あとがき／参考文献
付録「市民のための平和学講座」10講 |
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| つねもと・はじめ……1957年大阪市生まれ。上宮高校、米国ノースランド大学卒業。平和学専攻。元大阪国際平和センター（ピースおおさか）専門職員。大阪教育大学非常勤講師、大阪府立和泉総合高校特別非常勤講師。著書に、『戦争と平和の「解剖学」』（東方出版）、『戦争宿命論からの解放学』ノンヒョン出版（韓国・ハングル）。編書に『戦争出前噺─元日本兵は語る』（みずのわ出版）がある。大阪市在住。 |
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