法華百話 新装版

高橋 勇夫 著

ISBN978-4-86249-223-4
   法華経から代表的な要文を百とりあげ、法華経二十八品の梗概をつくすとともに、その世界と心を日常の言葉を用い、分かりやすく説き明かす。法華経の心を生活の指針とする法華経信仰の珠玉集。序文=紀野一義。
法華百話 新装版
高橋 勇夫 著
 小B6判・並製・290ページ
定価 本体1,200円+税
ISBN978-4-86249-223-4
 2013年 9月 刊行
■主要目次
はじめに
〈1〉かくの如く我聞きにき。~〈4〉合掌して一心に待ちたてまつれ。……「序品」
〈5〉諸仏の知恵は甚深無量なり。~〈19〉正直に方便を捨てて但だ無上道を説く。……「方便品」
〈20〉未だ聞かざる所を聞いて皆疑惑に堕せり。~〈27〉無智の人の中にしてこの経を説くことなかれ。……「譬喩品」
〈28〉無上の宝珠求めざるに自ら得たり。〈29〉涅槃一日の価を得てもって大いに得たりとす。……「信解品」
〈30〉一地の所世、一雨の所潤。~〈32〉彼此愛憎の心あることなし。……「薬草喩品」
〈33〉願わくば我等に記を賜え。……「授記品」
〈34〉我等と衆生と皆共に仏道を成ぜん。~〈36〉険道の中において三百由旬をすぎ一城を化作せり。……「化城喩品」
〈37〉少しき涅槃を得て自ら足りぬとす。……「五百弟子授記品」
〈38〉是の人は即ち如来の使なり。~〈41〉法華経を聞かずんば、仏智を去ること甚だ遠し。……「法師品」
〈42〉その時仏前に七宝の塔あり。~〈45〉此の経は持ち難し。……「宝塔品」
〈46〉浄心に信敬して疑惑を生ぜざらんものは。〈47〉信ぜじ、この女の正覚を成ずることを。……「提婆品」
〈48〉授記の中に於てひとり我が名を説きたまわず。〈49〉我れ身命を愛せず、ただ無上道を惜しむ。……「勧持品」
〈50〉王、髻の明珠を解いてこれを与えんが如し。〈51〉天の諸の童子は以て給使を為さん。……「安楽行品」
〈52〉是れ何れの所より来れる、何の因縁を以てか集れる。~〈54〉世間の法に染まざること、蓮華の水に在るが如し。……「涌出品」
〈55〉汝等まさに如来誠諦のことばを信解すべし。~〈63〉毎に自ら是の念を作す。……「寿量品」
〈64〉我が寿命を説くを聞き…その福彼に過ぎん。〈65〉この経典を受持・読誦せんものは…衆僧を供養するなり……「分別功徳品」
〈66〉この第五十人の法華経の一偈を聞いて随喜する功徳。……「随喜功徳品」
〈67〉六根を荘厳して皆清浄ならしめん。〈68〉俗間の経書・治世の語言…皆正法に順ぜん。……「法師功徳品」
〈69〉我れ敢えて汝らを軽しめず、汝らみなまさに作仏すべし。〈70〉ために不経の名をなせしもの…皆信伏随従すべし。……「常不軽品」
〈71〉時に十方世界、通達無礙にして一仏土の如し。~〈74〉其の人、世間に行じて能く衆生の闇を滅す。……「神力品」
〈75〉一心にこの法を流布して広く増益せしむべし。~〈77〉多宝塔還って故の如くしたもうべし。……「嘱累品」
〈78〉身をもって供養せんには如かじ。~〈82〉病即ち消滅し、不老不死ならん。……「薬王品」
〈83〉是の妙音菩薩は是の如く種々に変化し身を現じて。……「妙音品」
〈84〉観世音菩薩即時に其の音声を観じて、皆解脱することを得せしめん。~〈89〉福聚の海無量なり。……「普門品」
〈90〉法華の名を受持せん者を擁護せんすら福量るべからず。……「陀羅尼品」
〈91〉我等の出家して沙門となることを放したまえ。〈92〉我れ今日より復自ら心行に随わじ。……「妙荘厳王本事品」
〈93〉四法を成就せば…当にこの法華経を得べし。〈94〉是の人は則ち釈迦牟尼仏を見るなり。……「勧発品」
〈95〉無量義とは一法より生ず。~〈100〉若し懺悔せんと欲せば端座して実相を思え。……「観普賢経」
 あとがき
 たかはし・いさお…1920年大阪市西成区生まれ。旧制住吉中学(現住吉高校)、東洋大学文学部仏教学科卒業。兵役。戦後1948(昭和23)年より大谷学園勤務。宗教・歴史担当。1964年~1977年、東大谷高校副学長。大谷女子短期大学教授。1998年逝去。
著書に『日蓮百話』『法華経のあらまし』(東方出版)などがある。
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