大峯今昔

銭谷 武平 著

ISBN978-4-86249-194-7
   修験道の開祖、役行者が開いた山として知られる大峯山(山上ヶ岳)は、修行の場だけでなく、人々の信仰の地として古来より参拝者が訪れていた。また大峯山系は高山植物や動物も多く棲息し、自然の宝庫でもある。その大峯にまつわる自然誌や役行者の伝記などから拾いだした今昔のお話16話。
大峯今昔
銭谷 武平 著
四六判・上製・208ページ
本体2,000円+税
ISBN978-4-86249-194-7
 2012年 3月 刊行
■主要目次

Ⅰ 大峯山系の生物にまつわるお話
    一 行者の衣食̶̶葛を衣に松を食う
    二 山中にただよう芳香̶̶麝香を放つ怪しい糞
    三 怖ろしい岩茸採り̶̶手離した命綱
    四 山上土産の天狗尺̶̶石楠花の尺同箸
    五 大峯の篠竹の功罪̶̶大阪城への献納矢竹
    六 幻の吉野人参̶̶直根人参考
    七 奥吉野の生物̶̶コマドリとミツバチ、鹿・熊・猪たち
    八 幻のツチノコ̶̶オノコロヅチは生きている!
Ⅱ 大峯山にまつわる昔と今の秘話と悲話
    九 理源大師の金の眼̶̶盗まれた銅像の目玉
    十 往のうと鳴る鐘̶̶鐘掛行場の由縁
    十一 無くなったか岩屋修行̶̶どこに消えたか川上の岩窟
    十二 祇園の宿か寺祇園か̶̶関白藤原道長の金峯参詣
    十三 縛られた紀州の大殿様̶̶豪胆な山案内、角甚旅館の当主
    十四 浦上切支丹の大和流配̶̶天川における鉱山労働
    十五 春雪に散った若い命̶̶大阪府立天王寺中学二少年の遭難死
   十六 女嫌いの大峯山̶̶女人禁制の山上ヶ岳
ぜにたに・ぶへい…1920年奈良県吉野郡天川村洞川に生まれる。九州大学農学部卒業。長崎大学名誉教授、農学博士。退職後、『陀羅尼助̶伝承から科学まで』(共著・薬日新聞社)、『役行者ものがたり』(人文書院)、『役行者伝記集成』『役行者伝の謎』『大峯こぼれ話』『畔田翠山伝』『大峯縁起』(以上、東方出版)を著し、また大峯山系の自然誌などの調査を続ける。
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