橙夏から黄秋の時代
           五〇代からの、読み書きころばん
              川内正巳 著




ISBN978-4-86249-139-8
50代からの、読み書きころばん
定年退職を意識し始める50代からの文科系の人たちの生き方・楽しみ方を、特に「読み書き」に特化して紹介。※「橙夏」「黄秋」は著者考案の新語。
中国五行説で言う「青春」(10代~30代)、「朱夏」(30代~40代)、「白秋」(50代~60代)、「玄冬」(60代以降)の「朱夏」と「白秋」の間に、現実に即し、新たに「橙夏」(50代)と「黄秋」(60代)を加えた。
「まえがき」より
中国では昔から人生を四季と色で四つに分類していた。大まかに言うと、十代、二十代を「青い春」と書いた「青春」、三十、四十代の頃を人生の中で一番真っ赤に燃えるとした「朱夏」、静かな五十、六十代を「白秋」、そしてそれ以降を「玄冬」と称していた。  では、この分類を、「初老」が現実には六十歳前後になり日本の総人口の十パーセント以上が七十五歳以上で占められてきた現代の日本の社会の状況と照らし合わせてみるとどうなるのだろうか。  サラリーマンなら、会社で部長や取締役として一番実力を発揮出来るのは五十代である。そして、定年退職後の六十代でもいきいきした第二の人生を送っている人は大勢見られ、今ではその定年さえも延長の方向に向かっている。信長の時代から長く続いた「人生五十年」が、「人生九十年」に近づきつつあるという状況のもとでは、前述の中国の分類での、とくに「白秋」と呼ばれてきた時代を考え直さずにはいられない。  即ち、今の日本社会の現状にあわせて改めて「分類」を見直し、ひとつ前の「朱夏」と「白秋」の間を細分化することを、私は提唱したい。
橙夏から黄秋の時代
川内正巳 著
四六判・並製・230ページ
定価 本体1,500円+税
ISBN978-4-86249-139-8
 2009年 4月 刊行
1章 「季節のエッセイ」を書いてみる
   日本のお正月/如月から弥生へ/梅と桜/秋のはじまり/菊の香り/お月見
2章 話のネタを集める その一
   年賀状の始まり/鬼の由来/明治維新は「料理維新」/緑の桜/酒の肴に、雑学あれこれ/右が「正しい」のか/万歳三唱の発明者/色っぽい、話のネタ/ほか
3章 話のネタを集める その二「よく似た言葉」
   七十七からの「七つの寿」/「考え」と「考え方」/「稽古」と「練習」/ふたつの汗
   /「一生」と「一所」/「半分」の片割れは? /ほか
4章 読後感想文を書く習慣をつける
   夫を出世させる方法─『功名が辻』を読んで/負け犬の「大」吠え─『負け犬の遠吠え』を読んで/ほか
5章 旅先やタウンウォッチングで感じる
   あるタクシードライバーの約束/近頃の若いもンは……/相手の立場から見ると
6章 仮説を立てて検証してみる
   ──明治三十三年の新聞に見る「もうひとつ前の世紀末」にっぽん事情
7章 楽しい比較・分析
   東京人と大阪人
8章 別れの挨拶
   ま行の人/父の告別式での挨拶
9章 「超短編小説」に挑戦する
   雨の日のカクテル/モーニングコーヒーはおふたりで/桜の花が散るように
10章 新聞の「巻頭エッセイ」を書く
   宴のあと/世の中不況でも/共生のこころ/商売繁盛/春眠暁を……/もうひとつのCI
11章 ひとつのテーマを探求、深耕する
   日本は「松の国」? /日本三景での「松」/「松」が主役の、日本の正月/中国人と松/松がつくる明かり/
   三鈷の松と三葉の松/古典芸能や文学に観る松
12章 文科系人間の究極の楽しみ──絶筆の続編を「模作」する
かわうち・まさみ…昭和16(1941)年兵庫県生まれ。関西学院大学経済学部卒業。(株)阪急百貨店に入社。営業部、宣伝部などを経て東京大井店店長。平成4(1992)年取締役就任。
平成15(2003)年関西国際空港(株)に出向。非航空系営業部門アドバイザー。
平成20(2008)年阪急百貨店退社。        著書『店長の朝礼』(実業之日本社)。
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