玄奘取経の交通路に関する
地理学的研究 


ISBN4-86249-043-3
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玄奘取経の交通路に関する地理学的研究
               CORONA衛星写真と現地踏査を基に
 アメリカが一般公開したCORONA衛星写真の利用と現地踏査により、中国西安西方地域におけるかつての交通路を復元し、七世紀に三蔵法師玄奘がインドで得た経典を唐に持ち帰ったルートを究明。衛星写真の判読から、囲郭集落の形態と規模を綿密に分析し、その分布から交通路を復元した。本書は、奈良女子大学大学院人間文化研究科における研究成果をまとめた学位論文「中国西安西方における地理学的研究」に新資料などを加えたもの。
   安田順惠 〔著〕 
玄奘取経の交通路に関する
地理学的研究

 (安田順惠 著)
A5判上製 貼凾入・190頁
定価7,350円
(本体7,000円+税)
ISBN4-86249-043-3
□ 主な内容

序 千田稔(国際日本文化研究センター教授)

第1章 はじめに
 第1節 研究の目的とテーマ
 第2節 先行研究の概観
 第3節 本論文での研究手法と構成
第2章 研究対象地域と研究方法
 第1節 研究対象地域
 第2節 CORONA衛星写真とその利用
 第3節 囲郭構造と附属建造物
第3章 CORONA衛星写真の判読による囲郭の抽出と分析―唐代蕭関新城を事例に―
 第1節 嚴耕望『唐代交通圖考』にみる唐代蕭関新城
 第2節 CORONA衛星写真の判読並びに現地踏査
 第3節 唐代蕭関新城の位置
 第4節 唐代蕭関新城の歴史的意義
第4章 西安西方における囲郭の形態と規模―CORONA衛星写真の判読結果から―
 第1節 囲郭の形態
 第2節 囲郭の規模
第5章 囲郭の分布形態からみた交通路との関係
 第1節 囲郭の分布
 第2節 六交通路の想定
 第3節 シルクロードとしての六交通路の検討
第6章 玄奘取経の道程に関する考察 ―特に復路を中心に―
 第1節 唐代交通路と周辺民族の動向
 第2節 玄奘取経の道程の考察
第7章 まとめと課題
 引用文献及び主要参考文献の一覧
 1 関連業績
 2 本論文の構成と関連業績との関係一覧

 謝辞
 やすだ・じゅんけい…大阪市出身。一九五九年奈良女子大学文学部史学地理学科卒。二〇〇〇年同大学大学院人間文化研究科博士前期課程に社会人入学。〇二年同博士後期課程複合領域科学専攻に進学し、〇五年に修了。学位博士(文学)を授与される。高校教諭、大学非常勤講師等を経て、奈良・家庭裁判所調停委員を長年務める。桜蘭、ニヤ、ダンダンウィリクなどの遺跡を踏破した数少ない日本人女性。関西日中交流懇談会副会長。薬師寺管主夫人、シルクロード研究家。
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